2008年07月アーカイブ

2008年07月29日

引越し

三浦の家の引越しのための荷造りを、
ここ週末、何回かおこなっている。

暑すぎて、頭も体もとけてしまいそうな中、
ひたすら、割れ物から衣類など、
細々としたものを
丁寧に新聞紙で包み、梱包していく。
大きな汗がポタポタと、
床に落ちていく。

4年間すんだ愛しい家は、
愛着のある物たちが
どんどん箱に詰められていく中で、
ただの借家に過ぎない
むなしい空間へと変化していく。

初めてこの家に出会った
あの頃を思い出す。
中に入れた新しい家具は生き生きとし、
長い間、人が住んでいなかった家も
呼吸をしはじめていた。

別れが近付いていく中で、
私はもっと淋しい思いの中で、
引越しの作業をしていく
覚悟をしていた。
でも今は、
早く新しい家に住みたくて仕方がない。

愛着のある物たちを早く移動させて、
新しい空間を楽しみたい。

一度心が冷めたら、いつまでも引きずらず、
なるべく早く、
次のステップへと動き出す。
そうすると、必ず次は
また違った出会いが待っている。

人生そんなものだと、
つくづく考えさせられた。

引越しにはドラマがある。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:46 

2008年07月22日

300回記念

このブログを書き始めて
2年と2ヶ月が過ぎ、
今日が300回記念日。

2年前、書き始めるきっかけは、
自分探しだった。

あの頃、カウンセラーという職業の
自分と向き合うことが、
すべてだった。
それが私の生活の大部分を占めており、
ありのままの自分を、
外には見せずに、時間が過ぎていた。

2年前の私の誕生日の頃、
仕事でもひとつの転機が訪れて、
真剣に将来を考えさせられた。
そんな時だった。

カウンセラーとしての私。
そして、仕事を抜きにした
女性としての私。

2つの顔を持つ私自身と、
自分が向き合うために、
自分の生き方を綴り始めようと思った。

この2年間を振り返ってみて、
自分について書くことで、
私が私らしくあるために、
どれだけの人のサポートを
受けているのかを
知れた気がする。

仕事でいっぱいいっぱいに
なっている私を見守り、
自由にさせてくれる場所を
一緒に探してくれた人。

私の愚痴を聞いてくれた人。

週3回ほど書き続ける中で、
頭が真っ白で文章が出てこない私を、
書き終わるまで待っていてくれたり、
いつも良い状態で
仕事ができるようにと、
支えてくれているスタッフたち。

私が私らしくあるためには、
ひとりきりで頑張っても
だめだということを、
本当に感じている。

そして、私の勝手な、
独り言に近い文章を、
いつも読んでくれている人たち。

今まで、本当に
ありがとうございました。
次は、500回に向けて、
また書き続けていきます。
これからもみなさん、
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:52 

2008年07月16日

矛盾

梅雨明け宣言は、
まだないと思うけど、
もう、完全に夏のはず。
蒸し暑くて、クーラーの部屋にいると、
体がだるくなってくる。
でも、つけないではいられない。

頭のどこかに地球温暖化の
ニュースが残っており、
地球上の氷もとけはじめ、
地球上の生物や動物の
消滅の危機を考えてみるけれど、
やはり、暑い。

暑い中、だるい体を引きずって
来てくれている
クライアントさんたちを考えると、
涼しい部屋と、冷たい麦茶を
用意したい。

接客業の人たちは、
みんな、どう考えているのかな。
クーラーのこと。
そして、地球のこと。
過ごしやすい生活って、
一体、何なのかな。

夏の暑さにやられ、
何が必要なのか、
何が当たり前なのか、
分からなくなってきている。

結論が出ないままで、
世の中って矛盾だらけだなと感じた。

そう思うのは、私だけだろうか。

投稿者 椎名 あつ子 : 20:32 

2008年07月14日

グランドゼロ

1年間の今頃、
そういえばNYにいた。

9.11の跡地でもある、
グランドゼロを観て、
復活の意味を肌で感じた。

7月4日の独立記念日の花火の日には、
「What a wonderful world」に
感動した。

あれから1年経って、
今年の夏は、
出会いの時期となった。

素敵な家とも出会い、
それにともなう中で、
たくさんの人の力をいただいた。
また、銀行などの諸手続きの多さに、
日々、追われ、倒れそうにもなった。
あまりにも分からないことが多すぎて、
少し落ち込みもした。

仕事を、プライベートを、
それぞれ充実させる生き方を
求め続けて年を重ねていく中で、
今回は人との出会いが
こんなにも必然的で、
そしてこんなにも運命的であることが、
ある意味、とても不思議で、
そしてとてもスピリチュアルであった。

出会う人が、それぞれ、
大きな円の中でつながっていた。

仕事場の横浜と、
週末の海の家と、
それは私にとって、
グランドゼロ。
つまり、基本の土地。

独立をして、あと1年で、
10年目のそれまでの時間、
もう一度、初心に戻って、
生き方を見つめ直したい。

そんな中、今日の夜は、
大切な、お世話になった人の
バースディパーティ。
みんな、みんな、ありがとう。
そして、これからもよろしくね。

大きな円が、
もっと大きく強いものとなるために、
何が必要なのかも
一緒に考えていきたい。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:55 

2008年07月11日

不公平

朝日新聞を読んでいて、
ある言葉が引っかかった。

「自分に有利な不公平」

最近のニュースでも問題になった、
校長らが、お金で我が子の採用を頼んで、
それに対して県教委幹部は、
大丈夫ですという。

病院で、長い時間待っている人たちが
たくさんいる中で、
「急いでいるから、まず自分を診てほしい」
という。

うちは、良い会社に勤めているから、
または、両親が有名だからといって、
何か自分に対して優遇されることを
あたりまえと思う…

世の中には、
不公平だと知りつつ、
自分に有利な不公平は認めたがる
傾向がある気がした。

確かに、他の人よりも
待遇が良いことは、
とても気持ちがいい。
とても認められている
気分にもなる。

でもね、やはり、
「自分に有利は不公平」
は、人にとっては
大きな不公平であるということを、
謙虚に感じられる人でありたいと、
新聞の言葉に
意識を持った時間だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 20:44 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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