マイウェイ 女性カウンセラーのプチ・エッセイ

3.11から、
地震シンドロームといわれる症状に
悩む人が増えてきている。

あの日の恐怖、ショック、パニックの
経験が消えないまま、
今後の、将来の不安、あせり、
そしてあきらめといった感情が
いっぱいになってしまい、
先が見えない状況におちいってしまう。

それなのに、日本全体の雰囲気は、
どこに行っても、
「がんばれ」
だし、
「忍耐」、「団結」といった
プラスの言葉や、
ポジティブなイメージに
あふれている。

昔、9.11の後、
2年後のＮＹに行ったことがあることを、
ふと思い出した。

あの時は、7月4日の
アメリカの独立記念日と重なって、
街はお祭り騒ぎだった。
泊まっていたホテルの屋上では、
ルイ・アームストロングの
What’s　a　wonderful　world
（世界はなんて素晴らしいんだろう）
が流れ、
まるで、昔から知り合いだったかのように、
私を含む、様々な人種の泊り客が
肩を寄せ合い、
打ちあがる花火を見つめながら、祈った。

「アメリカよ、立ち上がれ」

あのとき、みんながそう感じていると、
私は、心からそう思った。
感動の夜だった。

そして今、思うこと。
私たち日本人は、
自分たちだけで立ち上がろうとするのではなく、

「日本よ、立ち上がれ」

と、様々な国の人たちに祈ってもらえる
国になりたい！

助け合います。
必ず、立ち上がります。
だから応援してね、
日本という素晴らしい国を。

と、世界の人たちにいえる
自分たちになってもいきたい。

日本人としての私は、
最近、本当に心からそう思っている。