マイウェイ 女性カウンセラーのプチ・エッセイ

伝えるべきか、
伝えないべきか………

それは、私のここ数年の葛藤でもありました。

子どもや大人の発達障害について。

伝えることで、その人が長年悩んでいた
人間関係の問題や、
仕事がどうしても続かなかったり、
怒られて傷付くことが多かったり、
孤独感をいつも感じていたりといった
その人の悩みの原因を知ることができることも、
たくさんありました。

また、伝えることで、
やはり自分は人とは違うのだと
感じさせてしまったり、
かえって混乱させてしまったり、
自暴自棄にさせてしまったり…
ということもありました。

これは、子どもさんの場合も同じで、
伝えることで、今後に向けてのサポートを一緒に考え
アドバイスすることもできました。
また、伝えることで、
ご両親が頭を抱えてしまったこともありました。

そんな中、今回、
「こども発達スクール」
という、発達に関する様々な問題を解決していくための授業を、
ここ横浜心理ケアセンター内でおこなう場所を作りました。

問題や悩みを放置するのではなく、
ただ様子を見ていればいい状態でもなく、
将来、社会に出て行く大切な私たちの財産でもある子どもたちを、
そしてそのご両親を孤立させないよう
救うための時間を持つことを決断いたしました。

十数年前、ここ横浜心理ケアセンターを
カウンセリングルームとして始めたときは、
まだカウンセリングは理解されず、
心の病気に大きな偏見がありました。
そして今、心の病気に限らず、
様々な悩みを第三者のプロに相談することが
重要であるという認識が確立されつつあります。

発達障害についても、まだまだ今は理解されず、
変わった人と決め付けられがちな時代だからこそ、
後々、いつか誰もがそういった人たちを
受け入れることのできる社会を作るために、
大きな希望を持ちつつ
動き出すことを決めました。

今回、この新しい事を始めるにあたり、
病院関係の方々、行政の方々、
学校関係などたくさんの方々が
本当に応援してくださり、
たくさんの暖かい支えがあったことを
本当に嬉しく感謝いたしております。

私たちは、たとえ小さな一歩であっても、
誠実に信念を持って、
何が今、必要なのかを見つめ続け、
今まで以上に目に見えない心の世界に目を向けて、
強く強く進んでいきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

ほんのひとひらの花びらのような
小さなものでもいいから、
私は伝えていきたい。
そして、ほんのひと粒の涙のような
小さな繊細なことを大事にして、
生きていきたい。
それはいつか、無限と言う形となって、
人のいちばん奥底にある魂に
響いていく…
人の魂に、おだやかに優しく、
時には厳しい愛の言葉や行動は、
その人の、またその次の世代へと受け継がれ、
そうして、歴史を作り上げていく。

私の気持ちが、すうっとあなたに入った時、
そして、あなたの気持ちがずーんと私に入った時、
その対象は、時に人でなくても、
動物であったり、自然であったり、
気持ちはどこにも存在していると信じて…
見つめていくと、
その中に在る魂が分かってくる。

たとえば、一輪の花のうんと深いところに
確かに存在している
不思議な固まりのようなものを感じる。

さまざまな魂を守るために、
そして知ることができるために、
もうひとつの心の目をいつもきれいに、
疲れさせないように、心がけていこう。

今日は朝から、春なのに冷たい雨が降っていた。
冷たい雨の中にも、
ちゃんと魂があるのかもしれない。

そんなことを考えた日だった。

ここ最近、私のカウンセリングルームでは、
結婚がブームとなっています。

今まで、心の病をかかえていたり、
家族の問題や、生い立ちや、
そしてまた、
仕事のことで悩んでいた人たちが、
自分と向き合うことにより、
どんどんきれいになって、
どんどん前向きになって、
そして、どんどん優しくやわらかくなって、
気付くと、新しい人と出会い始め、
結婚が決まっていきます。

先日も、結婚相手を紹介するために、
カウンセリングに来てくださった人がいます。
ここに来た頃の、悲しく辛そうな表情は、
体の奥から浄化され、
穏やかな幸せに満ちた顔つきに
なっていました。

「幸せになってね」

これは、本当に私の心からの言葉でした。

人は変われるということを、
あらためて、そして自信を持って、
たくさんの人たちに
伝えていきたいと思います。

自分が、変わりたいと強く強く望み、
自分が、幸せになりたいと意識したとき
人には本当に変化が訪れるものなのです。

自己否定や、後悔や、
自信がなくて悩んでいる人も、
新しい自分に変われていくのだと、
声を大にして言いたいのです。

そして、春は今ここに
本当に来ているのです。

ブログを始めて７年が経ち、
今年の６月で８年目に入ります。
そして、今日で５００回目となりました。

あの時、カウンセラーとしてだけの自分ではなく、
母として、一人の女性としての
日々のありのままの生活や考え方や、
その時の心の中を残したいと思い、始めました。

仕事上、人の話を聞いたり、
人にアドバイスしているけれど、
私も、泣くし、傷付くし、苦しいし、悩むし…

そういった、当たり前のことを
表に出すことが良いことなのかと思いながらも、
決断をした時でした。

７年前の自分の生活と、今の私の生活は、
年を重ねただけでなく、
回りの環境も当たり前のことながら変化し、
あの頃、当たり前に側にいた
家族のあり方も変化し、
ここに来てくださるクライアントの方々の
悩みの内容も変化しました。

私の大切にしていたたくさんの事柄も
新しい事へと変わり、
今は今の私として、存在しています。

このブログを長い間、読み続けてくれた方々、
そして、たくさんのあたたかい言葉を
くださった方々、
ありがとうございます。
これからも、ありのままを
書き綴っていきたいと思います。

それにしても、自分自身、
７年前を思い出すと、
すべてに対して、若かったなーと感じます。

今は、小さな文字が見えなくなったり、
体重があっという間に増えたり、
お酒が弱くなったり、
朝、目が覚めるようになったり、
がっかりすることも多いのです。

それでもまだまだ、チャレンジしていくぞ！
若作り、がんばるぞ！
そして、もっともっと素敵な人生を
探していきます。

みなさんと一緒に、良い年を重ねましょう。
これからもよろしくお願いいたします。