2016年04月05日

夫婦・親子のカウンセリング

 
 
日々、言葉を伝える仕事をしています。
夫婦や親子など
二人以上の人を相手にするカウンセリングの時
それぞれの考え方や、思いは、
その人の育ってきた環境や、経験によってできた
価値観から来るものがほとんどです。

お互い別々の人生を歩んできているので
その人にとってのふつうは
他の人によってはふつうではない場合、
何故?という疑問が生まれます。
この何故?という疑問が生まれるのは
考えてみれば当たり前ですが
何故?と相手に言われると
自分がふつうと思ってきた感覚を
否定された気持ちになり
反発したくなったり
イライラしたり
悲しくなったりします。
何故、わかってくれないの?
と相手に対して不信感を
抱き始めます。

このお互いの何故?の気持ちを
通訳したりするのが
私、カウンセラーの仕事となります。
その場合、それぞれの人を
客観的に、冷静に、平等に、
まず観ないといけないという
基本があります。

ただ難しいのは
片方の人がとても相手に傷つかされていたり
裏切られたりしている場合、
平等にということが壁となります。

私は裁判官のように
どちらかが正しいと
ジャッジはできませんし、してはいけません。
ただ、共感はできます。
悲しみを悲しみと感じ、
相手に伝えることはできます。
怒りを怒りとして
説明することもできます。

ただ、最後、
その二人がこれから
分かり合えるために
もう一度やり直していきたいと考える場合は、
傷ついた人も
裏切られた人も
どこかでその相手に寄り添う勇気が
必要となります。
それは、
とても大きな忍耐と試練です。
そのつらい時間を
私、カウンセラーが少しでも
理解し、寄り添い、力になれれば、
と思っています。

夫婦のカウンセリングでも
親子のカウンセリングでも
お二人が分かり合えたときの
あたたかな、安らぎの笑顔を
私は、いつも大切にしたいと思っています。
そして、その日が来るために
サポートするお手伝いをさせて頂きたいと
日々、考えています。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:46

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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