2008年10月20日

発達障害

先日の新聞の記事に、
発達障害の子どもと共に生きる
両親の悩みや苦労について、
書かれていた。

その子は、小児精神科で、
アスペルガー症候群と診断されている。
学校に行きたがらず、
熱心な学校の先生の指導も逆効果で、
パニックを起こすと自分の体を叩き、
髪を引っ張るという
自傷行為を始めてしまったという。
両親は、無理に学校に行かせることをやめ、
娘の心の中の辛さについて
聴くことに努めた。

娘は、学校生活の中で、
回りの子たちがはしゃいだり
大きな声を出して遊んでいる状況が辛く、
「うわーっ」
となることを話し出したという。

アスペルガーの症状も人それぞれだと思うが、
私のところにも、発達障害の子どもたちが、
両親に連れられて、
トレーニングをしに通っている。

本来の言葉の意味への解釈能力について、
そして、環境の変化に対しての
適応能力について、
その子のこだわり、執着、
また、他の子どもにはない
優れた高い能力についてなど、
その子のペースに合わせた生活と、
特性を理解し、伸ばすトレーニングの中で、
彼らは、少しずつ変わり始めていく。
戸惑いながらも、ゆっくりとかかわっていくことで、
ひとりひとりのありのままの姿は、
まさに、世界でたったひとつの
生命であるという意味を
考えさせられる時でもある。

私たちは、発達障害の子どもたちの
生き辛さの部分を理解し、
受け止めていく努力を
していきたいと思っている。

投稿者 椎名 あつ子 : 18:41

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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