2009年02月アーカイブ
2009年02月27日
女心
私は、あらゆることに慣れていきます。
逃げることも、
甘えることも、
あきらめることも、
そして、忘れようとすることも。
何度も何度も、
助けてと電話をして、
何度も、相手のコール音を聞いて、
留守番電話に切り替わった瞬間、
切ってしまう。
あきらめる。
あなたに答を求めた私が
バカだったと。
…そういった話を、最近、聞いた。
悲しい女心の話。
強いということは、
電話なんかせず、
助けを求めないことなのか、
それとも、
電話に出ない相手を
恨むことなく、
求めなくなることなのか。
どっちなのかな。
どっちでもないのかな。
ただ、この話は心に響き、
少し、胸の痛みを感じた時だった。
2009年02月20日
花粉症
花は好き。
風も好き。
森林も大好き。
なのに、私は、
重い花粉症だ。
風が嫌いになり、
木を見ると、すべてが杉に見えてきて、
恐ろしくなる。
体中に黄色い花粉が
べったりとついている気がして、
そわそわしはじめる。
全身、マスクをしたくなる。
この時期、ローションティッシュは、
1日1箱使い切り、
繰り返し、突然やってくるくしゃみに
肋骨にひびが入ったこともある。
目も鼻も顔も頭の中も
かゆくなり、
私は、シーブリーズのお風呂に
入りたい衝動にかられる。
しかし、これで終わらない。
スギ花粉のあとは、
ひのき花粉、
そしてブタクサ…と、
ある意味、一年中、
花粉アレルギーと闘っている。
この自分の体質と共存して
20年以上が経つ。
アレルギーは、ある意味、
私の分身でもある。
この体質を好きになることは、
やはり無理だけど、
2月になって、くしゃみが始まると、
「おー、また来たかー」
と、少しだけ懐かしくなる。
「花粉さん、こんにちは」
という気分になる。
自分の体質が完全に改善される…
私は、その方が逆に、
恐ろしいこととも
ほんの少し思いながら、
今年も受け入れる気、
満々で過ごしている。
2009年02月18日
今さらのこと
思い返してみれば、
初めてのことだった。
バレンタインデーに、
手作りのチョコレートを
両親ににあげたのは。
母からメールがきていた。
「パパは、ウイスキー飲みながら、
美味しいって食べてたわよ」
父がチョコレートを
喜んで食べるなんてことも、
実は知らずにいた。
何気なく渡していたあの日、
私自身、そんな自分に、
今になって一番驚いている。
チョコレートは、実は、
偉大な力があったんだと
確信した。
今さらなんだけど。
2009年02月16日
春一番
夕暮れどき、
空は薄暗いオレンジ色に
変わり始めていた。
私は、ベランダから、
遠くを見つめていた。
一瞬、時間が止まったかのように、
静かになった。
風の音も、
波の音も、
そして、私の心も、
静かになった。
最近、私の周りでも、
悲しい話が多かった。
どこからかくる不安や、
沈みがちな感情が、
穏やかな夕暮れの光に
癒された。
確かに、今日、
たくさんの固いつぼみをつけた
桜の木を、何本も見た。
あと少しで、必ず、
春の訪れと共に
桜は満開となる。
それは、確かなこと。
昨年もしたように、
今年も、たくさんの料理を作って、
友達とお花見に行く。
それも、確かなこと。
毎日、当たり前に訪れる夕暮れや、
毎年咲く桜を想うとき、
変わらないことが、
どんなにありがたいことかを
感じた。
春一番の後の
静かな1日だった。
2009年02月06日
生と死
最近、知人が突然、
48才という若さで亡くなった。
私が知っている限り、
彼は誠実で、まじめで、
横浜市のため、力を注いだ人だった。
そしてまた、今週、
51才という若さで
突然亡くなった知人の女性の
一周忌が行われる。
彼女は、いつも明るさと華やかさを
人に与える人だった。
ひまわりのような人だった。
私にとってふたりは、
そんなに親しい人たちでは
なかったけれど、
死は、あまりにも突然にやってきた。
私は、48才の彼が亡くなってから、
死が本当に恐いと感じた。
夜中、うなされることが増えた。
いつか訪れる死を、
どう受け止めるべきなのか、
考え出すと、
頭の中が真っ白になり、
急にとても泣きたくなる。
私の知っているたくさんの人たち、
あなたたちにも、死んでほしくない。
そして私も、死にたくない。
私は、本当に、死から遠い
子どもに戻りたくなった。
はじめて、そう思った。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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