2009年02月03日

とても寒い日だった。
北風が、骨まで吹きぬけるようで、
歩いて5分とかからない所まで、
タクシーに乗ろうか迷った、
そんな日だった。

女友達が、会社をリストラされ、
その日が、仕事最後の日だった。
彼女は、悲しみやくやしさを、
胸の中へ日本酒で流し込んでいるようだった。
酔いすぎて、何を言っているのか
分からない彼女は、
花束を用意していった私に、
抱きついて泣いていた。

ある歌を想い出した。

「忘れてしまいたいことや
どうしようもない悲しさに
包まれたときに
女は 涙 見せるのでしょう
泣いて 泣いて …
泣き疲れて眠るまで 泣いて
やがて女は
静かに眠るのでしょう」

まさに、そのものだった。

マスカラも口紅も、
涙でぐじゃぐじゃになっていた彼女は、
その日、本当に愛しい女性だった。

自分をさらけ出すことは、
時に、人を優しい気持ちにさせる、
そう感じた、長い一日だった。

(河島英吾 「酒と泪と男と女」より一部引用)

投稿者 椎名 あつ子 : 18:47

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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