2009年10月09日

マイケル・ジャクソン

今晩から明日にかけて、
台風18号が来ると、
テレビ、携帯など、
たくさんの情報が入ってきていた。
私は、天気予報は
あまり信じていないところがあり、
強い雨が降る予報を無視し、
傘も持たず、夜、
よく行く店に出かけた。

嵐の前の静けさといわれているように、
静かな夜だった。

そのお店は、やはり
誰もお客さんはいなく、ガラガラで、
お店の人たちだけが暇そうにしていた。

お店のスタッフの中年の方が、
わざわざDVDを流してくれた。
マイケル・ジャクソンの
30周年のチャリティーコンサートの
映像だった。

たくさんの大物歌手が、
観客席に座っているマイケルの前で
歌っていた。
たくさんの観客でにぎわい、
大物歌手たちも、
自信に満ち溢れていた。
彼らをこのチャリティーに
呼び寄せられるマイケルの人脈、
規模の大きさ、
そして、彼の観客席での
子どものような表情…
確かに彼は、
最高のエンターティナーだったと思った。

彼の行動、少年愛の問題、
いろいろな面で騒がれ、
叩かれた時代もあったけれど、
彼はやはり大物の中でも、
飛び抜けてビッグな存在だった。
真っ白な顔、
人形のようなメーク、
そして、ロボットのように
計算されつくした体の動き…
誰もが彼を認めていた。
なのに、マイケルはもういない。

静かすぎる夜、
そして淋しすぎる店の
プロジェクターから流れる
マイケルの歌声に、
涙が流れてきた。

マイケルが亡くなってしまったらではなく、
彼のエンターティナーとしての才能に、
それにすべてをかけた人生に、
残されたファンの想いに、
いろいろなものを感じてしまった。

ものすごい音と共に、
雨が降り出していた。
「傘がない」と思いつつ、
なんと台風の夜に
ふさわしい人なんだろう、マイケルは…
と、妙に感心したりした。

2時間近くたって、夜中も過ぎていた。
もう雨は降っていなかった。
やはり、傘はいらなかった。

雨の音と、マイケルの声とを
同時に楽しめたこの時間が、
私には新鮮に思えた。

本当に刺激的な日となった。
マイケル・ジャクソンよ、
永遠に。
I love you.

投稿者 椎名 あつ子 : 12:52

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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