2013年08月31日

星の光

ありのままに受け入れようと思う。

私が生きてきた時間の中での
過ちや、
歓びや、
悲しみや、
後悔を。

それが、人にとってはばかげていても、
とても小さなはかないことでも、
そのときそのときを
それなりに生きてきたのだと思う。

過去、悲しい恋もしたし、
人を命がけで愛したし、
でもたくさんのこともあきらめて、
その思い出を大きな箱にいっぱいつめて
リボンをかけて海に捨ててきた。

それでも、仕事や人の出会いや、子どもたちに、
すべての情熱を希望という名のもとに
体ごと投げ出せば、
何かに出逢える気がして、
いつも走って生きてきた。

これからも、私はそういう生き方しか
できないのだと思う。

それが、私のありのままなのだと
最近よく感じる。
私の中にある想いに嘘などつけない。

これが、ありのまま。

ありのままは、時に悲しく、淋しく、
そして自由なのだと、
遠く光る一点の星を見上げていたら、
ほんの少し涙が出てきた。

都会の雑踏のうそっぽい光の中で、
本物の星の光は
なんと薄く、遠く、切ないのだろう。

だけど、あの光だけは、
私たちに本当のものとして、
輝いている。

そんなことを考えた
夏の終わりの日曜日だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:24

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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