2014年12月06日

孤独

最近、孤独について
考えたりしている。

夫婦の相談、恋愛の相談、
子供の接し方の悩みや、心の病気を
どう理解してもらうかなどの
さまざまな悩みのカウセリングを
している毎日の中で
みんなが、どうしてこうも
孤独なのかと思い、
たくさんの孤独についての
本を読んだりしてみた。

最近は、人と人とが繋がる
ということが濃すぎても
うっとうしい。
でも、全く孤独でいることも辛くて、
気軽な気持ちでメールやラインで
知らない人や友達と交流する、
つまり、孤独からのエスケープ、
そうしている人がほとんどなのだと思う。

みんな自分が見捨てられて
いない気持ちになりたいのだとも思う。

でも、本当の心の中は、
誰にもいえなくて
辛いけど、黙っているとか
恐いけれど、自然なふりをするとか、
嫌われたくないから、
優しくしてみるとか、
そんな表面的な行動をとることに
慣れてしまってきた、私たち。

だけど恋人から離れていった
あの人も…
突然家を出たあの人も…
気づいたら誰にも相談しないで
引っ越したあの人も、
色んな人がいるけれど
みんな孤独の中で、
自分で決めて、答えを出して
行動したのだとも思う。

孤独な人は、不安で淋しい人だと
軽蔑されることが多いけれど、
孤独の中で何かを見出した
人たちなのかもと
思ったりしている。

たくさん読んだ本の一冊に
イエス・キリストも
信じていた人たちに、
裏切られて、はりつけになった
けれど、イエスはそれも
十分わかっていたんだと
いうこと。

つまり、人はどんな人でも
裏切るという罪を背負って
生まれて来ているから、
それを知ると孤独ではなく、
許し、悟るということが
できるようになるのかも
しれないと思う。

私も時々、一人の時間が
果てしなく絶望に近く
思えたりすることがあり、
将来歳を取って一人になることが
恐怖以外の何物でもなくなる
時がある。

だけど孤独は人に
反省や、感謝や、将来についてや、
生き方を見つめて、
考える大切なこととして、
与えられた時間なのだと
考えようと思っている。

孤独な時間もあるけれど
だけどきっと大きくて深い愛も、
私たちは平等に、どこかに
与えられているのだと思う。

それを気づくかどうかは、
個々の見えないものを信じる力。

やはり私は神はいると
心から思った。

 

 

投稿者 椎名 あつ子 : 13:14

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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