2016年02月23日

ファンタジー

 

行きつけのお店で、
ギターで、愛の讃歌が、流れた。
かれはいつも、素敵なギターを弾いて聴かせてくれる。
だから、この店は、週末に行きたくなる。
静かなギターの愛の讃歌。
この曲はどうして、こんなに悲しくて、切ないんだろう。
エディットピアフも、ジュリエットグレコの歌もやはり、愛の讃歌は
静かに、深い。
愛の讃歌の歌詞は、
本当に情熱的で、
美しくて、
信じられないほどにロマンティックで、
こんなに人を愛すことが、人はできるのかと思う。
なのに、悲しいのは何故なんだろうと、ふと感じたりした。
そして、思い出した。
この歌は、エディットピアフが、最愛の恋人を突然事故で、失ったあとに歌った曲であることを。
過去の人への想いであり、
幻の愛だからなんだよね。
幻は人の幻想だし、
理想だし、現実ではないということ。
それでも、現実が、すべてなわけではなくて、
ただ、今ある、目の前の現実を感じてる気持ちも、
幻想も、2つとも、
その人の心が、勝手に感じてる感覚で、
どちらも、その人のファンタジーなんだよな。
現実の問題への悩みも、人から見たら幻想かもしれないから。
思い込みかもと思われてるかもしれないということ。

過去も現実も
私の中のファンタジーだ。

そんなことを、赤ワイン飲みながら
考えて、
とても、楽しくなった。
ファンタジーって
なんか、いい言葉。
そう、思った。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:35

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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