2017年04月06日

離婚におけるさまざまな問題について ~お金のトラブルについて ②家のローンについて~

 

ここ横浜心理ケアセンターに来る人の中で
結婚したばかりで
お金の使い方についての価値観の違いや
共稼ぎの人の場合の家事分担の考え方の違いで、
ぎくしゃくしたり、
また、相手からの言葉の暴力などで、
疲れ切ってしまっている人は数多く
相談数も年々増えてきています。

また、こういったご夫婦でも
子どもができたり、
家を購入すれば
どうにか意識が変わって
夫婦の絆が強くなると考えている方も多いのも事実です。

夫婦の絆が強くなる場合も、
もちろん無くはないですが、
やはり価値観の違いは
子どもの誕生や家の購入で
変わっていけるものでもないことを
知っていただきたいとも思います。

また、ローンを組んで
家を購入した後、
家の名義が例えば夫であっても
結婚後に購入した場合は
夫婦の財産とみなされます。
そのため、将来離婚といった状況になった場合は、
残っているローンの半分は
妻側も払う義務がでてきます。
家を売る場合、
買ったときより、値段が上がっていれば、
ローンと差し引きして
その半分は自分の持ち分ですが、
売値が下がっている場合は
マイナス分の1/2+ローン返済の1/2が、
それぞれの持ち分の金額となります。

妻側が子どもを抱えて
生活をするだけでも大変な上に
借金までも上乗せさせられてしまうケースも
残酷ではありますが、
数多くあります。
主婦である場合、
家の名義が夫だから
自分にはローンを払う必要がないと思ってしまっている人も
実はたくさんいらっしゃいますが
ローンを含むすべてでお互いの財産ということとなります。

こういった事を考えると
結婚前に相手をきちんと知ることが
当然必要ではありますが、
離婚にならないために、
修復する方法を現実的に考えていくことも
大切になっていきます。

ここ横浜心理ケアセンターでは、
相手の考え方をまず理解する方法や
怒りのコントロールをして攻撃的な伝え方にならないような
コミュニケーションの方法を学ぶなど
修復に向けてのアドバイスを
させていただいております。

違った環境で育ったお二人にとって、
価値観の違いは
当たり前に起きてくる問題ですので、
「ふつう~である」といった自分の考え方を
相手に押し付ける前に
相手の感覚をどうしたら受け入れていけるのかを
考えていくことも必要な場合があります。

離婚が避けられない場合も
もちろんたくさんありますが、
まず、修復が少しでも可能であるのであれば、
一度、ご相談に来ていただきたいと思っています。

いろいろな法律がからむ問題を
弁護士同席の上で
一緒に考えていきませんか。

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投稿者 椎名 あつ子 : 14:55

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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