2006年12月08日

女であること

彼からもらった指輪をはずして、
彼との別れを決意した17歳の女の子の話。

前回は、まだ好きだけれど、
別れることを悩みながらも、
心に決めた状態でした。

彼女のスナオさに惹かれて、
ここに書きました。

あれから、私のお友達の娘さんは、
休みがちだった学校にも
行き始めました。
でも、その彼に、
もう新しい恋人ができました。
その2人を、毎日学校で
見なければならない苦しみを、
再び話してくれました。

自分で別れを決意しながらも、
楽しそうにしている2人を見ると、
楽しかった頃の昔の自分と
重ねてしまうのかもしれません。

「どうしてだか、涙が止まらないの」

切ない女心です。
大人になっても、
この気持ちは分かりすぎるのです。

「彼はあなたを本当は一番愛していたし、
 今でも、本当は好きなのよ、きっと」

私は、本当にそう思っているのです。

彼女は、ほっとした声で、

「それさえも信じられなくなっていたから、
 なんとなく楽になった」

と答えていました。

人は誰でも、

  愛されていたこと
  必要とされていたこと

それを信じられて、
次のステップに進めるのかもしれません。
特に女性は、その事実を心に秘めて、
少しずつ大人になっていくのかも。

女で生きるってたいへん。

心からそう思った一瞬でした。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:03

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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