2007年04月アーカイブ

2007年04月16日

夜中のキッチン

日曜日の夜遅く、
眠れないこともあり、
明日の朝は、旅館のような朝食を
食べたくなって、
キッチンに立って、
下ごしらえを始めた。

ふとすると、
野菜を切りながら、
エディット・ピアフの
愛の賛歌を口ずさみ始めていた。

そういえば、今日の朝刊で、
越路吹雪さんの記事を
目にしたんだった。

越路吹雪さんは、愛の賛歌を歌っていて、
母が大好きな人だった。

「あなたの燃える手で
私を抱きしめて
ただふたりだけで
生きていたいの
ただ命の限り
あなたを愛したい…」

そんな感じの歌詞だった気がする。
エディット・ピアフの曲を
初めて聴いた越路さんが、
日記に書いたことば。

「私は悲しい…
ひとりで泣く
淋しい
私には何もない
私は負けた
泣く
はじめてのパリで」

その後、越路さんは、
フランス人エディット・ピアフにはない
日本のシャンソンを、
この世に残した。
そして、命の限り、
彼女は歌い続けた。

私も命の限り、
守り続けたい世界がある。
秘めたこの想いを、
強く強く感じた、
キッチンでの時間。

投稿者 椎名 あつ子 : 19:59　

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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