2008年06月18日

昨日、連続幼女誘拐殺人事件の
宮崎勤死刑囚の死刑が、
執行されたニュースを知った。

私は、先日の秋葉原の
連続殺人事件が起きてから、
自分の中で何かが動き出し、
「死刑」について考えるようになっていた。
今、存続か廃止かを問われ始めてきている中、
私はまず、ある日突然自分の身内を殺された
遺族の気持ちを考えると、
存続と思っていた。

ところが、秋葉原の事件で、
本当に、こういった恐ろしい残酷な事件を
今後なくすために死刑は意味があるのか
分からなくなり、
まず、知らされていない、
そして、私の知らない死刑の事実、
そして実態を知ろうとして、
本を読み始めていた。
とにかく、もっと知りたい。
知らなければ意見は言えないと、
思い始めていた。

そんなときだった。
昨日の宮崎の死刑執行が起きた。

どの新聞にも、ネットの情報でも、
宮崎からは最後まで、
一度も反省や謝罪の言葉は聞かれず…
とあった。

私は、死刑について、昨日のこともあり、
混乱している。
死刑廃止なら、終身刑という考えもある。
(これは、今読んでいる本からの情報。)

終身刑は、死刑より、
死刑囚には重い気もする。
でも、殺人のあり方をみると、
遺族の気持ちを考えると、
軽い気もする。

やはり、私は答が出ない。

昨日は、自分で答が出ないことに
少しホッとしながらも、
自分に意見がないようで、
少しイライラもした。

私は、宮崎勤が、自ら書いた本をオーダーした。

私は、しばらくの間、
時間をかけて考えてみたい。
人の命について。
死について、
そして、生について。
本気で考えようと、今、思っている。
そして、またここで、
書きたいと思っている。

はっきりとした答が出るのか
分からないけれど、
今よりも私は、何かを気付けて
いくだろうと感じている。
今はとにかく、日本の死刑制度の
すべてを知りたい。
そして、感じたい。
死刑囚の意味を、
遺族の心の意味を、
同じ人間として知りたいと、
強く思っている。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:31

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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