2010年01月27日

バニラスカイ

昔見た映画を、突然見たくなった。
トム・クルーズのバニラスカイ。
モネの絵の中の、あの空の色、
ピンクや薄いむらさき、
クリームや薄いオレンジが
重なり合った色。
私が、三浦の家のベランダから、
時々見れる、あの空の色。

映画の内容は、やはり難しく、
見終わったあとも
もやもやとした感覚が残った。
何度見ても
よく分からない映画のひとつだ。

今の現実は夢の世界なのか、
夢は現実の世界なのか、
それとも悪夢をみているのか、
幸せは何なのか、
そんなテーマの中で、
何故か空だけが美しい。

仕事の合間にコトコトと煮た
ビーフシチューの味は、
最高だった。
ただ、その後の現実は、
悲しい時間だった。
これは、現実ではなく、
悪夢だったと思えば
いいことなのかもしれない。

現実の中には、
夢のような時間と、悪夢が、
いつも折り重なっている。
だけど、いい夢を見れる日も、
必ずくる。

そんなことを、
この映画はいっているのかなと
勝手に思ってみたりした。

今日は、バニラスカイに
羽ばたく夢を見よう。
大きな翼を広げて
飛んでみよう。

私は、超理想現実主義者なんだ。
きっと。
理想や夢をこわす現実が
とにかく恐いし、
許せない人間なのかもしれない。

理想ばかりでは、
私は、自分をだましている気がしてしまう。
だからつまり、
ビーフシチューは
完璧でないといけない。
だけどそれは、私の思い込みなんだと
思うことにした。

思い込みは、自分を苦しめる。
それが分かっていても、
ビーフシチューを作らずにいられない。
そんなに待たなくていいのに、
お肉がおはしで切れるまで、
煮込まずにはいられない。

待つことをやめて、
ビーフシチューを外食できるようにならないと、
私は変われない気がしている。

やはり、訳が分からなくなっているのは、
バニラスカイのせいかもしれない。
そう思うことにした。
夢のような、悪夢のような日だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 21:20

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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