マイウェイ 女性カウンセラーのプチ・エッセイ

今年も、思い返せば、
公私共にいろいろなことがありました。

今年１年、私にとっては、
小さな新しい種を
ひとつひとつ土の中に植える作業を
していたような年でした。

ひとつひとつの種を、
大切に手に持って、
もう一度、見つめてみました。

この小さな種の中に隠された
無限の生命力を信じ、
そして祈り続け、
いつか芽や花が咲くことを待つ時間。

そう、ひたすら待つという意味を
かみしめてきました。

１年は、あっと言う間に過ぎ、
小さな小さな新しい芽の訪れを、
今、感じています。

たくさんの小さな芽には、
たくさんの水と、
たくさんの光と、
祈りを与え続けていくことを忘れず、
そして、それらを見守るお手伝いを
今後もしたいと思っています。

今年もお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。

12月になって、偶然なのに、
とても必要な人たちと
出会う機会が増えた。

懐かしい友達との再会だったり、
前から考えていたことが
ある人を通して形になろうとしていたり、
長い間さがしていた物が見つかったり、
それらのすべてに、
本当に偶然、人が関係している。

これらは、私への、
素敵なクリスマスプレゼントだと
思うことにした。
やはり、サンタはいるのかもしれない。

遠い昔、子どもの頃に、
いないと思って疑わなかったけれど、
それは、知らず知らず、
あの頃から忘れ去ってしまっていただけで、
ちゃんと感じれば、
私にも、毎年、
プレゼントはやってきていたのかもしれない。

そう思ったら、心がとても軽くなって、
楽しくなってきた。

そう、だから、

Happy　Merry　Christmas　to　everybody　！

大好きな国、フランスを、
もっと身近にするために、
フランス語を習い始めて
数ヶ月が経とうとしている。

フランスが、何よりもいい国とは
言いにくいけれど、
フランス人は、特に女性が
歳をとっていくことの素敵さを、
きちんと尊重してくれる国だと感じる。

また、フランス語を習い始めて、
ひとつひとつのことばの
持つ意味の中に、
人生を感じるフレーズがあることに気付く。

たとえば、普通に人に仕事を聞くことばには、
「あなたの人生において」
といった表現が、
さらっと、最後に付いたりする。

フランス語を習うことで、

「今、私は、
　私なりに存在しているのだ」

と、考えられるようになってきた。

この年齢になって、
フランス語を学ぶ決断をした意味を、
じわじわと感じ始めている
今日のこの頃である。

ここ1ヶ月ほど、
出せない答に悩んでいた気がする。
一体、何について考えているのか、
引っかかっていたのか、
分からないままの時間が過ぎていった。

ある、休みの日曜日。
その日は、朝から晴れていて、
とても暖かな日だった。
早く目が覚めたこともあり、
突然、箱根に車を飛ばして
出かけたくなった。

「そうだ。
　箱根神社に行って、
　パワーをもらおう」

その日は、車もすいていて、
昼過ぎには、箱根に着いた。

まず、芦ノ湖畔近くの日帰りの温泉に寄って、
心も身体も清めることにした。
芦ノ湖近くの露天風呂は、
お湯がさらさらとしていて、
体の中から温まり、
本当に、すべて浄化される気がした。
真っ白に雪化粧している富士山も
凛としていて、
優しく私を迎え入れてくれているような
安心した気持ちになった。

箱根神社では、高く太いまっすぐな
たくさんの杉の木に、
エネルギーをもらった。
ここ1ヶ月間、
なんとなくもやもやしていた「何か」が、
消えていく感覚を、
本当に感じられた。

人は、ときに、困難に遭遇したとき、
何か目に見えない力に
頼ることもあってもいいのだと、
あらためて思えた。

私たちはやはり、
いろいろな力に見守られ、
影響されながら生きているのかもしれないと、
素直に、謙虚な気持ちになれた一日だった。