2006年08月アーカイブ
2006年08月30日
「子どものSOSが聴こえますか」のセミナーを終えて ~次回は11月28日(火)~
先日8月25日(金)、野毛地区センターで、
「子どものSOSが聴こえますか」と題したセミナーが
行なわれました。
朝日新聞からの取材を受け、
新聞に載せていただいたこともあり、
たくさんの方々が、
はっきりしない天候であったにもかかわらず、
来てくださいました。
最初の1時間は、性格判断としての
エゴグラムをしていただき、
お子さんをお持ちのお父さん、お母さんたちに、
ご自分の性格の傾向を知っていただきました。
後半は、子どものSOSの声を知るための
様々な行動の例を挙げ、
次に親がしてしまいがちな行動、言動について
話させていただきました。
みなさんからは、ありがたいことに
貴重なたくさんの質問もいただき、
また、熱心にメモを取ってくださっていた姿には、
改めてこういったセミナーの必要性を
考えさせられました。
また、最後にお配りしたアンケート用紙にも
たくさんの意見をいただくことができ、
今後の活動に、とても役立つものばかりで、
心から、心から、感謝いたしております。
本当にありがとうございました。
その後、野毛地区センターの方と
話し合う時間を取りまして、
第2回目を、
11月28日(火)10時~12時
「子どものSOSが聴こえますか
~親のストレスと子どものストレスについて~」
と決定いたしました。
第1回目のセミナーで時間の制限もあり、
さまざまな実例までを
話せなかったという反省もあり、
次回は私の経験の中での話を取り入れて
いきたいと考えております。
次回も、また来年度も、何回かに分けて、
このシリーズでのセミナーは
続けていくつもりでおります。
私たち大人の様々なストレスが、
子どもにも影響を与えてしまうこと、
また、子どもの社会の中で起きている様々な問題や、
子どもの感じるストレスについてを知る上で、
私たち大人は、今の時代の流れにあった教育を
見つめていく必要性を感じています。
今の時代は、私たちが子供の頃の遊びとは
大きく変わってきています。
私たちの頃になかった物や情報が
あふれている中、
私たちはその時代の流れに
ついていく必要もあります。
分からないことの多いこの時代で、
どうやって私たちは、子供を守っていくべきなのか、
一緒に考えたいと思っております。
今後とも、みなさんの意見を参考に
させていただきたいと考えておりますので、
何かご意見がある場合は、
どうぞメールでご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
2006年08月25日
MyWay~現在の精神医療とカウンセリングについて考える~①
私が独立して、ここ横浜心理ケアセンターを開いて、
7年の月日が経ちました。
さまざまなクライアントと接している中で、
7年前の精神医療とカウンセリングの在り方、そして
今のそれぞれの立場の状態の違いを
改めて考えさせられる日々です。
そんな中で、私の中での問題でもある課題について
書こうと思いました。
確かに7年前と比べて、精神科、心療内科、
そしてカウンセリングに訪れる人が
増えたことは事実で、
そこについては、昔のような偏見のない世界が
できつつあることは、非常に嬉しく思っています。
しかし未だに、精神科、心療内科で
悩みについて、また症状について、
話をきちんと聞いてもらうことができ、
薬を処方されると思っている人たちが
たくさんいます。
初めて精神科などの病院を訪れる人たちは、
不安の中、治るかもしれないという期待を持ち、
勇気を出して門を叩くのです。
しかし、今の病院での現状は、
2時間待ちの3~5分診療であり、
ゆっくり話を聞いてもらえるところは
ほとんどありません。
もちろん、それだけ現代の社会に
心を病んでいる人たちが多く、
今や現代病となりつつあり、
誰もがかかる可能性のある病気で、
普通の風邪と同じレベルになっていることであるという
表れでもあります。
私は、薬を飲むことは必要であると思っています。
薬が絶対必要なクライアントは数多くいらして、
薬を使うことで、今の状態を安定させることが
まず何よりも大切である場合があるからです。
しかし、その人の個々の中の
深い本当の部分での怒りや苦しみや、
捉われて忘れられない過去や、
固執した考え方、
人間関係での生き辛さ、
不登校の原因、
夫婦の壁やセックスレス、
嫁姑のやるせない問題、
今騒がれているニートの人たちの問題などは、
決して薬だけで変わることはできません。
人は心の中の問題がストレスとなり、
抱えきれなくなったとき、
コップの中の水が溢れ出すように、
こぼれだしてしまうのです。
こうして、体や心に症状が現れ出します。
私は、こういったさまざまな根底にある
問題を解決していくことは、
まず自分を知ることからすべては始まり、
起きてしまった様々な問題への
今まで執着していた考え方を、
違ったものの見方ができる方向へと導くと共に、
必要な精神分析を行なうことで、
その人は再発することの少ない精神力を
身につけていくのだと思います。
私たちはここで、そういった人たちと、
医療にはない、時間をかけた、
その人その人に合ったやり方を見つけ出していくことに、
使命感に近いものを感じています。
これが、私流のカウンセリングなのです。
※「MyWay~現在の精神医療とカウンセリングについて考える~」は、
何回かにわけてまた書きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
~講演会のお礼~
8月25日野毛地区センターにて、
「子どものSOSが聞こえますか」と題しての
講演を行ないました。
今日は、大勢の皆さまにお集まりいただきました。
今後も地域の皆さまと直接関わらせていただける
このような機会を、
どんどん設けたいと思っております。
ご参加いただいた皆さま、
ご尽力いただいた野毛地区センターの皆さま、
本当にありがとうございました。
この講演に関しては、
また後日、このブログでご報告します。
よろしくお願いいたします。
2006年08月23日
携帯
新しい携帯を買いました。
前の携帯は、三浦の海で、
カヤックから降りるとき、
「ポチャ」とやってしまいました。
すべてが消えたとき、
真っ黒な画面を見続けて…
すべての何かが終わったような気分でした。
友達の連絡先はどうにか調べられるけれど、
私の誕生日にくれた母からの大切なメールや、
たくさんの、ありすぎるほどの思い出の写真は
もう戻ってこない…
とあきらめていたのに、
うちの優秀なスタッフは、
私のために長い間お店の人に頼んで、
どうにか復活させてもらってくれたのでした。
新しい携帯にはちゃんと、
昔のデータが入りました。
古い機種の携帯でもいいから安いのでいいわ。
なんて言っていたのに、
ネットで調べていたら、
テレビ付きの携帯を見つけてしまい、
買ってしまったのです。
久しぶりに高い買い物を、
自分のためにした私は、
嬉しくて、テレビを見たり、
携帯のふたを左右に動かしてみたり、
しばらく遊びそうです。
でも、取り扱いが今いち分からないのです。
優秀なうちのスタッフは、
取説を読んでくれています。(アリガト。)
この手の、すべての機械に弱い私のために。
やはり、カウンセラーに必要なのは、
優秀なスタッフと、テレビ付きの携帯ですね!
ここ2~3日、優越感にひたっています。
2006年08月21日
手紙
今日、長い手紙が届いていました。
遠い昔、私のところへ通ってくださっていた
クライアントさんからでした。
入院している病室で書いたものらしく、
その手紙の内容は、彼女の今の状態を
切々と伝えてくださっていました。
「椎名先生に会いたいです」
と、長い手紙の最後のページに書かれていた
文字の乱れに、私は心を痛め、
不安で不安で、目の前が真白になる思いでした。
彼女のこの半年間の限界に近い日々を知るうちに、
彼女との深い深い、過去の解放のための
カウンセリングの時間を、
ひとつひとつ思い出していました。
静かに目を閉じて、あなたはおびただしい苦しみを
淡々と話していました。
インナーチャイルドの解放のためのカウンセリングで、
子どもの頃のあなたは、最初、長い間おびえていました。
しかし、少しずつ少しずつ、
無邪気な子どもらしさを取り戻したとき、
「大きな重い鉄のドアが開いたようです」
と、私に伝えてくれましたね。
あれから時が過ぎ、突然の手紙でした。
私は焦る気持ちを抑えられず、昔のカルテを出して、
とにかく連絡をしようと思ったのですが、
引っ越した今の彼女の居場所の電話は分からず、
私は絶望しました。
でも、その時、感じたのでした。
とにかく、昔の電話番号にかけてみよう。
きっと、きっとつながる…
電話はコールをし続け、聞き慣れた声…
そう、娘さんでした。
私は、電話がつながったことで、
興奮していました。
「お母さんが入院してるって、お手紙を読んで…」
「母は大丈夫です。退院しています。
今、ここにいます。代わりますね。」
あぁ神様、ありがとうございます。
その瞬間、何度、心の中で叫んだでしょう。
彼女との電話での話はヒミツですが、
近いうちに会おうと思います。
M.Oさん、私も本当に会いたいです。
きっと、このブログは読んでいてくださると思います。
だから、ここで伝えます。
遊びに来てください。
近いうちにまた、連絡します。
お手紙を下さって、本当にありがとうございました。
そしてM.Oさん、私はここにいます。
いつも、そしてこれからも。
2006年08月18日
お知らせ
本日8月18日(金)、朝日新聞朝刊の横浜版に、
今月25日(金)の野毛地区センターでの
「子どものSOSが聴こえますか」
というセミナーについての記事が
掲載されました。
たくさんのお問い合わせ、感謝しております。
やはり新聞の力はすごなと実感しています。
今回のセミナーで、少しでも多くの人と
子どもについて考えていく時間が
一緒にもてたらと思っています。
今後も、こういったセミナーは、
どんどん行なっていきます。
地域活動の一環として私にできることは
他にはないかと、考える日々です。
8月25日が近づくにつれて、
私の体内の細胞が引き締る気がしています。
当日、会場でみなさんにお会いできることを
楽しみにしております。
日時 8月25日(金)10時~12時
場所 横浜市中区野毛地区センター
参加費 無料
持ち物 筆記用具
お問い合わせ 横浜心理ケアセンター
TEL&FAX 045-226-9733
メール atsuko@shinri-care.com
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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