2007年08月15日

受け入れること

2匹目のチワワ、
ココchanがやってきて、
4ヶ月になろうとしている。

小鹿のバンビのような
美しく愛らしいお姉さん、
ベティと比べて、
ココchanは、
ポンポコ山のたぬきちゃん
みたいな顔をしている。

いまだに、おしっこの場所を
覚えられず、
いつもいつも私に叱られる。
叱られても、またすぐ忘れて、
相変わらず、私の大切なベッドの上で、
ステキにおしっこをしてくれる。

繊細で、小心者のベティに比べて、
ココはマイペース。
ベティと、スタッフの犬、モコちゃんが
遊んでいても、
一人、気にすることなく、
ゆったりとお腹を天井に向けて
寝入っている。

4歳半違いのベティとココは、
今はとっても仲良しになってくれた。
当初は、ベティが環境の変化に
ついていけず、元気をなくし、
それからしばらくすると、
今度は闘争心むき出しで、
犬の上下関係の社会を作るために、
ベティはココに
半殺しのような攻撃を、
容赦なく繰り返した。

私は、何度もハラハラさせられた。
それでも、トレーナーの指示の通り、
お姉さんベティを叱らず、
彼女を抱き寄せて、
今まで以上のたくさんの愛情を
与え続けた。

今、やっとベティは、
ココを受け入れ、
一日に何度もじゃれ合い、
時に、ココをなめ続けている。
2匹の世界ができ始めた。
ベティとココは、
幸福になりつつある。
ココを、2匹目として迎え入れて、
本当によかったと感じる。
私は、2匹によって、
受け入れるという意味を知った。

たとえ、時間がかかっても、
一度、相手を受け入れ、信じたら、
決して裏切られない動物の世界を見ていて、
何と人間はおろかなのかと感じる。
自分で決めて受け入れたはずなのに、
相手を非難し始める。
こんなはずではなかったと、
相手のせいにし始める。
夫婦カウンセリングでの、
熾烈な2人の闘いは、
日々、繰り返される。

そんな日でも、仕事が終わって、
ベッドで横たわる私の右足と左足の指を
交代で仲良く2匹は分け合い、
なめ続けている。
幸せな感覚を持つひとときでもある。

私は、さいきんは、
いろんな事に悩まなくなってきている。

投稿者 椎名 あつ子 : 22:02

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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