マイウェイ 女性カウンセラーのプチ・エッセイ

今月、結婚式を挙げる人が何人かいる。

家族だけでひっそりと行う人だったり、
憧れの海外の教会だったり、
また、海の見える美しい場所であったり、
みんな、この日を特別な日として
迎えている。

それぞれの人たちが、結婚式の日までに、
どれだけの問題を
乗り越えてきたかと考えると、
式は、華やかな幸せな時間で
あってほしいと思う。

お互い、違う環境で
育ってきた中で、
それぞれの両親の価値観も、
時に大きくずれていて、
ひとつのことを決めるだけでも
何度も傷付いたり、諦めたりして、
ようやくひとつの形が出来上がる。

結婚は、若い２人の問題だけでなく、
両家のそれぞれの常識が
問題視されてくる。

生まれ育った土地柄の常識、
長男、次男といった跡取りの常識、
結納などのお金の常識、
経済的な違いからくる常識…

こんなにも、普段考える常識が、
相手にとっては常識でないことが、
大きくクローズアップされてくる。

マリッジブルーといった言葉があるように、
結婚前の女性は、一度はみんなが
悩むのかもしれない。

この人で本当にいいのか。
この人の両親とうまくやっていけるのか。
この人の子どもを本当に育てていけるのか。
育てたいのか。

こういった問題や悩みでも、
カウンセリングにきている人は多い。
カウンセリングが、最近、
より身近なものになってきた
証拠でもあると思うと、
何とも、月日の流れを感じる。
10年前は、間違いなく、有り得なかった。
カウンセリングの位置付けの変化に、
希望が持てる気がしている
今日のこの頃である。

秋晴れの美しいこの時期、
何人かの晴れの舞台を
応援して見守りたいと思っている。