マイウェイ 女性カウンセラーのプチ・エッセイ

疲れた心を癒すために、
週末、カヤックをこぎ出しました。
その週は、本当にすべてが慌ただしく、
過ぎていきました。

久しぶりにきつねが浜という、
貝殻で敷きつめられた砂浜と
真白な灯台が美しい浜に行きました。
その日は風がとても強く、
海が荒れていて、
カヤックを出して上陸するのも
実はやっとでした。

冷たい風に吹かれていると、
身体の芯からいろんな物が
取り除かれる思いでした。
荒れ狂う波に腰まで入って、
浄化の儀式をしたくなった私が、
そこにはいました。

そして、あたり一面を
オレンジ色に一新させてしまった
夕日の静かなパワーは、
私に何かを与えてくれました。

もうそろそろカヤックで戻らなくては
帰れなくなる頃、
私は何故か、ビートルズの「Yesterday」を
口ずさんでいました。

昨日は昨日、
今日は今日、
そして明日は明日。
明日のこない今日はなのよねと
思っていたのです。

もう夏はどこにもなく、
秋風が本当に冷たい日でした。

私は家に戻り、シャワーを浴びて、
そのまま何もせずに2時間眠り続けました。

体が重く、動かせない感覚の中、
小さな夢を見ました。
それは、私が死んでいく夢でした。
そして、あたり一面、
美しい野生のフラミンゴが、
そこにはいました。

死ぬ夢というのは、
変わりたい自分がいるからである
ということを知っている私は、
夢から覚めて分かった気がしました。

そう、私は、変わりたいのです。
変わらなくてはいけないと、最近感じているのです。

夏が過ぎ、秋が訪れるように、
私にも新しい何かが訪れますように。
切に心から祈り続けたいと思います。