2007年10月24日

思春期の性について

18歳、大学1年生の女の子の
性の相談を受けた。

少し、年の離れた彼が、
最近できた。
週2回ほど会う中で、当然のごとく、
2人の関係は深まっていった。

彼女は、婦人体温計を
つけはじめ、
危険日には、彼と話し合って
セックスを避けるように
注意していた。

ところが、まだ若い彼女の
体の周期には多少ずれがあり、
はっきりとグラフで
見分けることが難しいことと、
妊娠していないのか、
不安がいつもあることに
気付き始めた。

彼女は、カウンセリングの中で、
母親とも相談し、
産婦人科の先生のすすめで
低用量ピルを飲み始めた。

若い子がピルを飲むことへの
批判の声も、
正直、あって当然だと思う。
ただ、ここ横浜心理ケアセンターには、
若い子が中絶後の心の傷を
誰にも話せず悩んで来るケースも
後を絶たない。

子どもは、親が知らないうちに成長し、
大人へと変化し、
性の問題を話し合う家庭が少ない中で、
中絶もこっそりと行われている。
妊娠したら、生むか中絶するかの
選択しかない状態を
受け入れるしかない女性にとって、
これは若い年代の場合は、
大きな大きな問題となっていく。

若い子に、親が、
セックスはまだダメよと
いくら伝えても、
また、自分の子はまだ
経験していないと思い込んでも、
その時は必ず来るということ。

産婦人科の先生は、
今のピルは、昔のイメージと違い、
副作用もほとんどなく、
その後、きちんと妊娠することも可能で、
中絶するというリスクを考えると、
女性が自分自身で、
自分の体を守るという考え方が
適切であると話してくれたそうだ。

さて、若いあなたたち、
この問題をどう捉えますか?
また、お母さんたち、
ピルを飲むことを
認められますか?

一番大切な、思春期の性を、
日本の学校は、あまり
教育していない状況は事実である中、
もう一度、カウンセリングの中でも
考えて話していきたいと、
私自身、考えている。

投稿者 椎名 あつ子 : 20:34

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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